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2015年11月 3日 (火)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その3.布の柄合わせ>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、掛軸に使う布を必要な量だけ切り出す様子を紹介しました(写真2)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2015年10月25日 (日) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その2.布の準備>』

今日の記事では、前回の記事で準備した布の柄を合わせる様子を紹介します。布はただ切り出しただけの状態では柄が歪んでいることがほとんどですので、裏打ち(一回目の裏打ちである肌裏)を入れる前に柄の歪みを直しておく必要があります。
詳しい説明は下記の記事をご参照ください。
☆布の柄合わせはこちらの記事もご覧ください。⇒『2014年11月27日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その4.布の柄合わせ>』

では、実際の作業の様子を紹介します。柄合わせの作業では、柄がまっすぐになっているかどうかのガイドとして、直線の定規を使いました。(以下の写真に写っている、透明の定規がガイドです。)
金襴の柄合わせの様子から見ていきましょう。
写真2のように、柄合わせをする布の上に定規を置きます。この時点で、柄がどの程度歪んでいるのかがわかります。

1  ←写真2 柄合わせをする布の上に定規を置いたところ

柄の歪みを発見したら、写真3のように布を手で軽く引っ張って、柄の歪みを直します。

2  ←写真3 布を手で軽く引っ張って、柄の歪みを直しているところ

同じようにして他の布の柄合わせも行いました。写真4は、中廻しに使うの布の柄を合わせているところです。(布の柄が見えにくくてすみません。)

3  ←写真4 中廻しに使うの布の柄を合わせているところ

写真5、写真6、写真7、写真8は、中廻し(柱)に使う布の柄合わせをしているところです。布の形が長細くても、同じ要領で作業を行います。

4  ←写真5 中廻し(柱)に使う布の柄合わせをしているところ

5  ←写真6 中廻し(柱)に使う布の柄合わせをしているところ

6  ←写真7 中廻し(柱)に使う布の柄合わせをしているところ

7  ←写真8 中廻し(柱)に使う布の柄合わせをしているところ

ちなみに、掛軸の天地に使う無地の布(魚子、ななこ)も同様にして布の歪み直しました。魚子は無地の布(柄はありません)ですので、実際に柄を合わすわけではありません。魚子(無地の布)の場合は、布の経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が直角に交わるように調整します。(紙面の都合上、魚子の歪み取りの様子は割愛いたします。)
☆無地の布の柄合わせに関しては、詳しくはこちらの記事をご参照ください。⇒『2011年11月 3日 (木) 表展作品のメイキング⑨ <布の柄合わせ>』

これで、布の柄合わせができました。

次回の記事では、布の縮(ちぢみ)を取る様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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