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2015年12月 2日 (水)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その5.肌裏に使う裏打ち紙の準備>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、布の縮取りをしている様子を紹介しました(写真2)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2015年11月21日 (土) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その4.布の縮取り>』

2_2_2  ←写真2 布に噴霧器(スプレー)で水分を与えているところ

今日の記事では、一回目の裏打ちである肌裏に使う裏打ち紙を準備している様子を紹介します。
:肌裏とは、掛軸を作る工程で一回目に行う裏打ちのことです。掛軸が完成するまでに、裏打ちを3回行います。一回目の裏打ちは「肌裏(はだうら)」、二回目の裏打ちは「増裏(ましうら)」、三回目の裏打ちは「総裏(そううら)」といいます。
☆肌裏に使う裏打ち紙の準備の様子は、こちらの記事もご覧ください。⇒『2014年12月15日 (月) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その6.肌裏に使う裏打ち紙の準備>』

☆裏打ち紙の種類などに関しては、こちらの記事をご参照ください。
『2012年1月24日 (火) 裏打ちの紙①』
『2012年1月28日 (土) 裏打ちの紙②』
⇒『2012年2月 1日 (水) 裏打ちの紙③』
⇒『2012年2月 4日 (土) 裏打ちの紙④』
『2012年2月 7日 (火) 裏打ちの紙⑤』
『2012年2月13日 (月) 裏打ちの紙⑥』
『2012年2月19日 (日) 裏打ちの紙⑦』

では、作業に入りましょう。

裏打ち紙は、裏打ちに必要な面積だけ切り出して使います(写真3)。
(今回、裏打ちに使った裏打ち紙のもともとのサイズは、約60 cm×約90 cmです。この紙から、裏打ちに必要な面積だけ切り出していきます。)

1  ←写真3 裏打ち紙を裏打ちに必要な面積だけ切り出しているところ

裏打ち紙を準備するときは、裏打ちを入れるものよりも裏打ち紙を少し大きめに準備します(写真4)。

2  ←写真4 裏打ち紙を準備したところ(布よりも裏打ち紙のほうが少し大きいです。)

なぜ、裏打ちを入れるものよりも裏打ち紙のほうが少し大きいかといいますと。。。
裏打ちを入れた後は仮張りという板に掛けて乾燥させるのですが、その時に布よりも少しはみ出た紙の部分に糊を付けて仮張りに掛けます。つまり、布からはみ出た紙の部分は、裏打ちを入れたものを仮張りに掛けるときの糊しろになります。

文章ではわかりにくいと思いますので、仮張りの写真を見てみましょう(写真5)。
仮張りに掛かっているものの四方の白い部分が糊しろです。
☆仮張りに関する詳細は、こちらの記事をご覧ください。⇒『2011年3月25日 (金) 近所の桜の様子①/仮張り』

2_2  ←写真5 使用中の仮張り

話を元に戻しまして、裏打ち紙の準備の様子を見ていきましょう(写真6、写真7、写真8)。

3  ←写真6 裏打ち紙を準備したところ

4  ←写真7 裏打ち紙を準備したところ

5  ←写真8 裏打ち紙を準備したところ

台紙にも裏打ちを入れるので、台紙の裏打ちに使うための裏打ち紙も準備します(写真9)。
(台紙の裏打ち紙には、ピンク色の染紙を用いました。)

6  ←写真9 裏打ち紙を準備したところ(裏打ち紙は、ピンク色の染紙です。)

写真では一部しか紹介していませんが、裏打ち紙は裏打ちを入れるものすべてに対して準備します。

裏打ち紙が準備できたら、次はいよいよ肌裏を行います。次回の記事では、肌裏の様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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