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2015年12月20日 (日)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その7.増裏の準備>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、裏打ち(肌裏)の様子を紹介しました(写真2)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2015年12月17日 (木) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その6.肌裏>』

44  ←写真2 裏打ち(肌裏)を行っている様子

今日の記事では、増裏の準備している様子を紹介します。
:増裏(ましうら)とは、掛軸を作る工程で二回目に行う裏打ちのことです。掛軸が完成するまでに、裏打ちを3回行います。一回目の裏打ちは「肌裏(はだうら)」、二回目の裏打ちは「増裏(ましうら)」、三回目の裏打ちは「総裏(そううら)」といいます。

☆増裏の準備に関しては、こちらの記事もご覧ください。⇒『2015年1月 8日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その8.増裏の準備>』

では、作業に入ります。

まずは、肌裏を入れて仮張りでしっかりと乾燥させたものを仮張りから剥がします(写真3、写真4)。乾燥が不十分な状態で仮張りから剥がすと、仮張りから剥がしたものがフニャフニャと波打ってしまいます。そうなると、以降の作業がやりにくくなるので、しっかりと乾燥していることを確認してから仮張りから剥がします。

1  ←写真3 肌裏を入れて仮張りで乾燥させたものを仮張りから剥がしているところ(剥がすのには、竹製のヘラを使っています。)

2  ←写真4 肌裏を入れて仮張りで乾燥させたものを仮張りから剥がしているところ(剥がすのには、竹製のヘラを使っています。)

仮張りから剥がしたら、増裏に使う裏打ち紙を準備します。

☆裏打ちに使う紙に関する記事は、こちらをご覧ください。(特に、『2012年2月13日 (月) 裏打ちの紙⑥』の記事が、増裏に使う裏打ち紙に関する記事です。)
『2012年1月24日 (火) 裏打ちの紙①』
『2012年1月28日 (土) 裏打ちの紙②』
⇒『2012年2月 1日 (水) 裏打ちの紙③』
⇒『2012年2月 4日 (土) 裏打ちの紙④』
『2012年2月 7日 (火) 裏打ちの紙⑤』
『2012年2月13日 (月) 裏打ちの紙⑥』
『2012年2月19日 (日) 裏打ちの紙⑦』

 

増裏に使う裏打ち紙は、肌裏に使う裏打ち紙の時と同様に、裏打ちする物よりも裏打ち紙の方を少しだけ大きくして準備します(写真5)。

3  ←写真5 増裏に使う裏打ち紙を準備しているところ

このようにして、増裏を入れるものすべてに対して、裏打ち紙を準備します。写真6は、増裏を入れるものと、増裏に使う裏打ち紙をセットにしていっているところです。

4

増裏に使う裏打ち紙の準備が整ったら、増裏の工程に入ります。

次回の記事では、増裏を行っている様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

 

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