« 「伝統と創意」 第70回 日本書芸院展 | トップページ | 近所の海の香り »

2016年4月22日 (金)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その16.風帯の作製、その②>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、風帯表と風帯裏に使う布を準備している様子を紹介しました。写真2は、風帯表に使う布を必要な大きさにカットしている様子です。

6_2  ←写真2 風帯表に使う布を必要な大きさにカットしているところ

今日は前回に引き続いて、掛軸の風帯を作っている様子を紹介します。
(風帯を作る様子は、一回の記事では紙面が足りないので、数回に分けて紹介します。)

☆風帯を作っている様子は、こちらの記事もご覧ください。
『2014年8月14日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その19.風帯を作る①>』
『2014年8月24日 (日) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その20.風帯を作る②>』
『2014年8月27日 (水) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その21.風帯を作る③>』

☆☆風帯については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年6月16日 (木) 風帯(ふうたい)』

今回作った風帯は、写真3のタイプと同じように掛軸の上辺から二本垂らすタイプのものです。

1  ←写真3 風帯

風帯は、風帯表と風帯裏という二つの布を一つに組み合わせて作ります。つまり、風帯を作るためには二種類の布が必要です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、本題に入りましょう。

今日は、前回の記事で用意した風帯表と風帯裏にもう少し手を加えます。

まずは、風帯裏の布から見ていきましょう。
前回の記事でホシツキを使ってカタを付けた部分を、指で折り返します(写真4)。

1  ←写真4 前回の記事でホシツキを使ってカタを付けた部分を、指で折り返しているところ

指で折り返したら、アイロンを使ってさらにしっかりと折り返しのカタを付けます(写真5)。

2  ←写真5 アイロンを使ってさらにしっかりと折り返しのカタを付けているところ

出来上がると、写真6のようになります。

3  ←写真6 アイロンを使って折り返しのカタを付け終わったところ

同様にして、風帯表の布にも折り返しのカタを付けます(写真7)。

4  ←写真7 風帯表の布にも折り返しのカタを付けます。

「風帯は、風帯表と風帯裏という二つの布を一つに組み合わせて作ります。」と上で書きましたが、この状態の風帯表と風帯裏を組み合わせて風帯を作ります。具体的には、風帯表と風帯裏を裏向け同士(背中合わせ)にして、くっつけます
:風帯表と風帯裏は、裁縫で使う針と糸で縫ってくっつけました(これは次回の記事で詳しく記載します。)。

では、実際に風帯表と風帯裏を裏向け同士(背中合わせ)にして組み合わせてみます。写真8は、風帯表と風帯裏を組み合わせたところです(まだ縫っていません)。ちなみに、写真8は風帯裏の側から見ています。

6  ←写真8 風帯表と風帯裏を裏向け同士(背中合わせ)にして組み合わせたものを、風帯裏の側から見たところ

風帯裏の方が風帯表よりもわずかに小さい(そういう仕様です。)ので、写真8では風帯表の布が赤い線のように見えています。

この様子を風帯表の側から見ると、写真9のようになります。もちろん、風帯裏の布は見えていません。

7  ←写真9 風帯表と風帯裏を裏向け同士(背中合わせ)にして組み合わせたものを、風帯表の側から見たところ

ここまでできたら、あとは針と糸(写真10)を使って風帯表と風帯裏をくっつけていきます。このときに、今回の記事でアイロンを使って折り返した部分が縫いしろになります。詳しくは次回の記事に記載します。

8  ←写真10 針と糸

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

« 「伝統と創意」 第70回 日本書芸院展 | トップページ | 近所の海の香り »

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「伝統と創意」 第70回 日本書芸院展 | トップページ | 近所の海の香り »