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2016年7月 4日 (月)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その21.軸木の取り付け>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、耳すきをしているを紹介しました(写真2)。

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2016年7月 1日 (金) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その20.耳すき>』

4  ←写真2 耳すきをしているところ(刃物を使ってめくり上げた宇陀紙をそぎ落としています。)

今日の記事では、掛軸に軸木を取り付ける様子を紹介します。
☆軸木の取り付けに関しては、こちらの記事もご参照ください。⇒『2014年7月30日 (水) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その17.軸木の取り付け>』

☆軸木は掛軸の下端に付いている木の棒です(図1)。軸木は、掛軸を巻き仕舞う時に芯の役割を担います。

10_2 ←図1 掛軸(裏面)の模式図

では、今日の本題に入りましょう。

まずは、軸木を取り付けるための袋(ふくろ)と呼ばれる部分を開きます(写真3)。写真3のヘラの先の部分が袋です。この写真では、ヘラを使って袋を開いていっています。

1  ←写真3 袋(ふくろ)と呼ばれる部分を開いているところ

袋を開くと、写真4のようになります。

2  ←写真4 袋を開いたところ

そして、軸木を取り付けるために、開いた袋の余計な部分をカットします。写真5は、余計な部分をカットしたところです。
(写真5の下に写っている細長いものが、カットした余計な部分です。)

3  ←写真5 袋の余計な部分をカットしたところ

では、写真6のように軸木を袋にセットして取り付けていきます。

4_2  ←写真6 軸木を袋にセットしたところ

このときに、左側と右側の軸先が掛軸から均等に出るようにします(写真7、写真8)。写真7に写っている右側の軸先の出方と、写真8に写っている左側の軸先の出方が、ほぼ同じであることをご覧ください。

7  ←写真7 右側の軸先の出方

8  ←写真8 左側の軸先の出方

ちなみに、写真9と写真10は、軸先の出方が良くない例です。右側の軸先の出方と左側の軸先の出方が異なっています。

5  ←写真9 右側の軸先の出方(悪い例)

6  ←写真10 左側の軸先の出方(悪い例)

軸木を袋に適切にセット出来たら、袋で軸先を包んでいきます(写真11、写真12、写真13)。

9  ←写真11 軸木を袋に適切にセットしたところ

10  ←写真12 軸木を袋で包んでいるところ

11  ←写真13 軸木を袋で包み終わったところ

これで、掛軸に軸木を取り付ける作業が出来ました。

写真14は、軸木を包んでいる部分を拡大したところです。

12  ←写真14 軸木を包んでいる部分を拡大したところ

軸木を取り付けた掛軸の全体像を見ると、ほとんど完成形の掛軸に近い形をしていますね(写真15)。

13  ←写真14 軸木を取り付けた掛軸の全体像

次回の記事では、掛軸の上端に八双を取り付ける様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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