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2016年7月 1日 (金)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その20.耳すき>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、数珠を使って裏擦りをしている様子を紹介しました(写真2)。

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2016年6月 9日 (木) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その19.裏擦り>』

8_2  ←写真2 数珠を使って裏擦りをしているところ

今日の記事では、耳すきをしている様子を紹介します。
耳すきの工程では、総裏の裏打ち紙である宇陀紙を耳が2厘程度見えるように手でめくり上げます。そして、めくり上げた宇陀紙を刃物を使ってそぎ落とします。

☆耳すきの工程はこちらの記事もご覧ください。⇒『2014年7月15日 (火) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その16.耳すき>』

文章ではイメージが湧きにくいと思いますので、写真を交えて耳すきの工程を紹介していきます。

まずは、宇陀紙を手で持ってめくり上げていきます(写真3、写真4)。
写真3、写真4から、掛軸の布(耳)がわずかに見えていることが確認できますでしょうか。このわずかに見えている部分の幅が、2厘程度です。
*宇陀紙をめくり上げる部分は、八双の袋から軸木の袋の間です。写真3のめくっていない部分には、袋が存在します。

1  ←写真4 宇陀紙を手でめくり上げているところ

2  ←写真5 宇陀紙を手でめくり上げているところ

掛軸の両側の宇陀紙をめくり上げると、写真6のようになります。

3  ←写真6 掛軸の両側の宇陀紙をめくり上げたところ

そして、めくり上げた宇陀紙を刃物を使ってそぎ落としていきます(写真7)。

4  ←写真7 めくり上げた宇陀紙を刃物を使ってそぎ落としているところ

写真8は、宇陀紙をそぎ落としたところです。

7  ←写真8 宇陀紙をそぎ落としたところ

宇陀紙をそぎ落とした部分は、写真8、写真9のようになります。掛軸の布(耳)が少し見えています。

5  ←写真9 宇陀紙をそぎ落とした部分

6  ←写真10 宇陀紙をそぎ落とした部分

これで、掛軸の片側の耳すきができました。引き続いて、同じようにしてもう片側のめくり上げた宇陀紙を刃物を使ってそぎ落とします(写真11)。

8  ←写真11 もう片側のめくり上げた宇陀紙を刃物を使ってそぎ落としているところ

これで、掛軸の両側の宇陀紙をそぎ落とすことができました。写真12は、掛軸の両側の宇陀紙をそぎ落としたところです。

9  ←写真12 掛軸の両側の宇陀紙をそぎ落としたところ

最後に、掛軸の四隅の余分な部分をカットします。写真13は、四隅をカットしたところです。

10  ←写真13 掛軸の四隅の余分な部分をカットしたところ

これで耳すきの工程が完了しました。

次回の記事では、掛軸に軸木を取り付ける様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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