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2016年7月21日 (木)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その23.風帯の取り付け>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、八双を取り付ける様子を紹介しました(写真2)。

6  ←写真2 八双を取り付けているところ

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2016年7月12日 (火) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その22.八双の取り付け>』

今日の記事では、掛軸に風帯を取り付ける様子を紹介します。

☆風帯の取り付けに関しては、こちらの記事もご参照ください。⇒『2014年9月 7日 (日) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その22.風帯の取り付け>』

風帯とは、掛軸の上端から下がっている二つの布です。(写真3)
:風帯にはいくつかのタイプがあるのですが、掛軸の上端から二つの布が下がっているタイプ(写真3)を見かけることが多いと思います。

☆風帯については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年6月16日 (木) 風帯(ふうたい)』

1  ←写真3 風帯

今回の掛軸の風帯は、写真4のものです(写真4では、まだ作っている最中です)。

1  ←写真4 今回の掛軸に使う風帯(作製途中)

では、今日の本題に入りましょう。

作業に入る前に風帯をどうやって掛軸に取り付けるかですが、風帯は掛軸の上端の八双部分に針と糸を使って結いつけます。写真5は、今回の作業に使った針と糸です。
針はお裁縫に使う縫い針を使いました。糸は赤茶色に着色されたものを使っていますが、これは風帯に近い色の糸を使うことで、風帯を結いつけた部分の糸を目立たなくさせるためです。

3_2  ←写真5 針と糸

作業に入る前に、風帯を取り付ける前の状態を確認しておきましょう(写真6)。

2  ←写真6 風帯を取り付ける前の状態

では、作業に入ります。

風帯を取り付ける位置に持って行って、動かないように手でしっかりと固定します(写真7)。
このとき、まだ針は使っていません。写真7では見にくいですが、針は作業台の上にあります。

4  ←写真7 風帯を取り付ける位置でしっかりと固定しているところ

ここから針と糸を使って、風帯を掛軸に結いつけていきます(写真8)。写真8では、実際に縫っています。

5  ←写真8 針と糸を使って、風帯を掛軸に結いつけているところ

風帯は掛軸から外れてしまわないように、しっかりと結いつけます。
写真9は、風帯を掛軸に結いつけている最中です。

6_2  ←写真9 風帯を掛軸に結いつけている最中

風帯を掛軸に結いつけ終わると、写真10のようになります。

7  ←写真10 風帯を掛軸に結いつけ終わったところ

これで、一本目の風帯を掛軸に取り付けることができました。風帯は二本ありますので、二本目の風帯を掛軸に取り付けていきましょう。取り付け方は先ほどと同じように、針と糸を使って行います(写真11、写真12)。

8  ←写真11 風帯を取り付ける位置でしっかりと固定しているところ

9  ←写真12 風帯を掛軸に結いつけているところ

二本目の風帯を結いつけると、写真13のようになります。

10  ←写真13 二本目の風帯を掛軸に結いつけたところ

これで、風帯を掛軸に取り付ける工程が完了しました。

次回は、八双部分に座金と鐶(かん)と呼ばれる金具を取り付けます。

次回もお楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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