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2016年8月20日 (土)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その24.座金と鐶(かん)の取り付け>

こんばんは玉木覚です

今日は掛軸のメイキング記事です。この記事では、2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子をお届けしています。

2  ←写真1 2014年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、針と糸を使って風帯を掛軸に取り付ける様子を紹介しました(写真2)。

55  ←写真2 風帯を取り付けているところ

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2016年7月21日 (木) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その23.風帯の取り付け>』

今日の記事では、掛軸の八双部分に座金と鐶(かん)と呼ばれる金具を取り付ける様子を紹介します。

☆座金と鐶(かん)の取り付けに関しては、こちらの記事もご参照ください。⇒『2014年9月20日 (土) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その23.座金と鐶(かん)の取り付け>』

今回使用した座金と鐶(かん)は、写真3のものです。
<補足>
座金と鐶を掛軸の八双に取り付けたあと、鐶の丸い部分に紐を結いつけます。座金は、装飾と補強の役割を担っています。

1  ←写真3 上:座金 下:鐶(かん)

では、今日の作業に入りましょう。

まずは、座金を取り付ける位置を決めます(写真4)。

2  ←写真4 座金を取り付ける位置を決めているところ

座金を取り付ける位置を決めたら、キリを使って鐶を打ち込むための下穴を開けます(写真5)。

3  ←写真5 キリを使って鐶を打ち込むための下穴を開けているところ

下穴を開けたら、鐶を下穴に差し込みます。そして、このまま金鎚で叩いて鐶を打ち込んでいきたいところですが、このまま鐶を叩くと鐶の穴が変形してしまいます。そこで、鐶の穴にポンチを入れておきます(写真6)。
こうすることで、金鎚で叩いても鐶の穴が変形して潰れてしまうことを防ぎます。

4  ←写真6 鐶の穴にポンチを入れたところ

では、金鎚で叩いて鐶を八双に打ち込んでいきましょう(写真7)。

5  ←写真7 金鎚で叩いて鐶を八双に打ち込んでいるところ

鐶を八双にしっかりと打ち込むことが出来たら、完成です(写真8)。
*鐶に紐を結いつけて掛軸を壁に掛けるので、掛軸を掛けている時に鐶が外れると掛軸が壁から落ちます。そうなると掛軸を損傷するので、鐶が抜けないようにしっかりと打ち込んでおくことが大切です。

6  ←写真8 鐶を八双にしっかりと打ち込んだところ

同じようにして、もうひとつの座金と鐶を取り付けます。写真9は、その取り付けが出来たところです。

7  ←写真9 もうひとつの座金と鐶を取り付けたところ

これで、座金と鐶を取り付けが完成しました。写真10は、座金と鐶を取り付けた部分の全体像です。

8

次回は、今日取り付けた鐶に紐を結いつけていきます。
掛軸の完成まであと一歩のところまでやってきました。

次回もお楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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