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2016年10月21日 (金)

屏風のメイキング記事<その1.屏風の中身>

こんばんは玉木覚です

今日からは、屏風のメイキング記事を掲載していきます。

最近、友人知人と屏風の話をしていると、「屏風って板の上に布をペタッと貼っているんですよね?」という質問をよく聞きます。その度に「いや、そうじゃないんです。ざっくりと言うと、屏風の骨格は木材を格子状に組み合わせたもので出来ていて、その骨格に何層か紙を貼って(もしくは張って)屏風を作っていきます。」というお話をさせて頂いています。
ハイ、何のことを言っているのかサッパリわからないと思います。

ということで、みなさまに少しでも屏風と仲良くなっていただきたいと思い、屏風のメイキング記事を掲載しようと思いました。「屏風ってこうやって作られているんだ。」という雰囲気をお伝えできれば幸いに思います。
(当ブログに記載する屏風の作り方は、屏風の作り方の一例です。その点、ご了承ください。)

:当ブログでは、紙などの全面に糊を付けて紙など全体を隙間なくはり付ける作業には「貼る」という言葉を、そうではない場合には「張る」という言葉を使います。文字ではイメージをしにくいと思いますので、実際の作業の写真を交えながら言葉を使い分けていきます。

まずは、これから作る屏風の完成写真をご紹介します。
写真1の背景に写っている屏風が、今回の記事で紹介する屏風です。
屏風のサイズは、延し広げた状態で約60 cm ×約60 cmです。屏風としては比較的小型のサイズなので、ちょっとしたインテリアとして使いやすいです。

1  ←写真1 今回作る屏風

屏風だけにすると、写真2のようになります。

2  ←写真2 今回作る屏風

屏風には、ピンクの布と桜の写真を印刷した和紙を使っています。

今日の記事では、骨下地の様子と、骨下地に紙を貼った様子を紹介します。

屏風の骨下地は、写真3のような格子状の姿をしています。
(ここでは「骨下地は格子状」ということが言いたいので、その点に着目してください。写真3は、この屏風の骨下地そのものではありませんが、今回の屏風の骨下地もこれと似たような恰好をしています。)

屏風の骨下地は、木材を格子状に組み合わせて作られています。
木材を格子状に組み合わせたものを骨下地に使うことで、軽さと強度を両立させています。もしも骨下地が板で出来ていたら強度的には非常に頑丈ですがその重量はとても重くなります(ベニヤ板を想像してみてください)。

3  ←写真3 骨下地

次に、骨下地に紙を張ります。この工程では、刷毛で骨下地に糊を付けて、そこに紙(写真4では青色の紙)を張ります。写真4は、紙を張り終わったところです。
(骨下地の格子が薄っすらと見えています。)

4  ←写真4 紙を張り終わったところ

今回の屏風には、この骨下地に紙を張ったものが二つ必要です(写真5)。

5  ←写真5 今回の屏風に使った骨下地

ちなみに、骨下地に紙を張る工程を骨子張(ほねしばり。骨縛りとも書きます。)と呼びます。この工程では、紙を骨下地に張ることで骨下地全体を強化することが目的です(歪みや反りを防ぐ)。

次回は、この上にさらに紙を貼ります。

次回もお楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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