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2016年11月 3日 (木)

屏風のメイキング記事<その3.増し釘、通りつき>

こんばんは玉木覚です

今日は、屏風のメイキング記事です。

写真1の背景に写っている屏風が、今回の記事で紹介する屏風です。
屏風のサイズは、延し広げた状態で約60 cm ×約60 cmです。屏風としては比較的小型のサイズなので、ちょっとしたインテリアとして使いやすいです。

1  ←写真1 今回作る屏風

前回の記事では、胴貼りができたところまで紹介しました。
☆胴貼りとは、骨下地に紙を張ったものの上に、さらに紙を貼り付ける作業です。この作業を経ることで、木製の骨下地には二枚の紙がはりつけられています。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2016年11月 3日 (木) 屏風のメイキング記事<その2.胴貼り>』

44  ←写真2 胴貼りができたところ

今日の記事では、骨下地の四隅に補強のために釘(増し釘)を打ち込み、そのあとに鉋を使って骨下地の形を整える(通りつき、と言います。)様子を紹介します。特に通りつきの作業は、屏風を作る作業の中でも重要です。この通りつきをしっかりと行うことで、屏風の骨下地が長方形に整形されます。
☆このメイキング記事では、屏風が出来るまでの雰囲気をお伝えすることが第一の目的です。よって、その雰囲気を優先してお伝えするために、専門的なお話は割愛しています。その点をご了承の上、ご覧くださいませ。

では、作業に入りましょう。

まずは、骨下地の四隅に増し釘を打ち込みます。写真3、写真4、写真5、写真6は、増し釘を打ち込んだところです。

1  ←写真3 増し釘を打ち込んだところ

2  ←写真4 増し釘を打ち込んだところ

3  ←写真5 増し釘を打ち込んだところ

4  ←写真6 増し釘を打ち込んだところ

増し釘の打ち込みができたら、釘沈めと呼ばれる道具を使って、先ほど打ち込んだ増し釘をしっかりと沈めておきます(写真7)。ここでしっかりと釘を沈めておかないと、次の工程で鉋の刃に釘の頭が引っかかってしまい、鉋の刃が壊れてしまいます。

8  ←写真7 釘沈めを使って増し釘を沈めているところ

ここまでできたら、増し釘を打ち込む工程は完了です。

次は、二枚の骨下地を重ねて一つにして、ネジで動かないように固定します(写真8)。

5  ←写真8 二枚の骨下地を重ねて一つにして、ネジで動かないように固定しているところ

そして、鉋を使って骨下地の長辺を削っていきます(写真9)。
鉋で削ることによって、凹凸が無くなり、長辺が綺麗な直線になります。

6  ←写真9 鉋を使って骨下地の長辺を削っているところ

片側の長辺が綺麗な直線になったら、もう片側の長辺も同様にして綺麗な直線にします。
このときに、二つの長辺が平行になるように注意して作業を行います。もし二つの長辺が平行でないと、骨下地は長方形にはなりませんので、注意が必要です。
つまり、この工程では長辺の直線を整えて、かつ、二つの長辺が平行になるように作業を行います。
(骨下地が長方形でない場合、出来上がりの屏風は長方形ではない歪んだ四角形になってしまいます。そうなると屏風の見た目が悪くなります。)

これで今日の工程は完了です。

次回の記事では、「あかとり」と「羽根付け」の工程を紹介します。

次回もお楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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