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2017年1月19日 (木)

屏風のメイキング記事<その8.フチの取り付け>

こんばんは玉木覚です

今日は、屏風のメイキング記事です。

写真1の背景に写っている屏風が、今回の記事で紹介する屏風です。
屏風のサイズは、延し広げた状態で約60 cm ×約60 cmです。屏風としては比較的小型のサイズなので、ちょっとしたインテリアとして使いやすいです。

1  ←写真1 今回作る屏風

前回の記事では、上張り(屏風の表面と裏面に布を貼る工程)の様子を紹介しました。

写真2は、屏風の表面にピンク色の布を貼ったところです。

33  ←写真2 屏風の表面にピンク色の布を貼ったところ

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年1月16日 (月) 屏風のメイキング記事<その7.上張り(布貼り)>』

☆このメイキング記事では、屏風が出来るまでの雰囲気をお伝えすることが第一の目的です。よって、その雰囲気を優先してお伝えするために、専門的なお話は割愛しています。その点をご了承の上、ご覧くださいませ。

今日の記事では、屏風にフチを取り付けます。

今回使うフチは、木製のフチです。(写真3)。

1  ←写真3 今回使用した、木製のフチ

このフチを、屏風にとりつけることができるように、ノコギリ(写真4)と鉋(写真5)を使って加工します。

4  ←写真4 ノコギリ

5  ←写真5 鉋

フチの加工についてですが、大まかに言うと、次のように加工します。
●ノコギリを使って、フチを屏風に合う長さにカットする。
●屏風のフチ同士が出会う部分を、45°の角度に加工する(トメを作る)。このトメを作る加工は、屏風の四隅ともに施します。この部分は、写真6をご覧ください。

7  ←写真6 屏風のフチ同士が出会う部分(タテのフチとヨコのフチが45°にカットされた状態で出会っています。これをトメと呼びます。)

この加工ができたら、いよいよフチを屏風に取り付けます。
フチを屏風に取り付けるといっても、ボンドで接着するのではありません。
写真7の『折れ合釘(おれあいくぎ)』と呼ばれる釘を使います。
(*フチの取り付けには、折れ合釘を使う方法以外にも方法があります。その方法の紹介は、またの機会に譲ります。)

3  ←写真7 折れ合釘

そして、屏風のフチの裏側には、凹型の溝が掘られています(写真8)。
☆凹型の溝が掘られていない場合は、自分で凹型の溝を掘ります。

2  ←写真8 屏風のフチの裏側(白く見える部分が、凹型の溝です。)

ということで、屏風のフチの取り付けでは、折れ合釘とフチの裏側の凹部分がキーポイントになります。フチの取り付け方の手順を簡単に言うと、次のようになります。
(これ以外にも注意しないといけないことはたくさんありますが、わかりやすくするために簡単に書いています。)
1、屏風の本体に折れ合釘を打ち込む。
2、折れ合釘の上に、フチの凹型の溝をかぶせる。
3、フチのお尻を木槌で叩いて、折れ合釘にフチを打ち込む。

この方法でフチを取り付けると、屏風の外観からは釘が見えません(折れ合釘は、隠し釘です。)。
文章では分かりにくいと思いますので、こちらの記事をご覧ください。⇒『2012年5月 3日 (木) あの部品の正体』
この記事では、折れ合釘を使ってフチを取り付ける様子を紹介しています。

写真9は、屏風にフチを取り付けたところです。

6_2  ←写真9 フチを取り付けたところ

これで、屏風にフチを取り付けることができました。

次回の記事では、作品(桜の写真)を張り込みます。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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