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2017年3月16日 (木)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その2.表具布の裁断>

こんばんは玉木覚です

今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、掛軸に使う布の選定を行いました(写真3)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年3月 4日 (土) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その2.表具布の選定>』

777  ←写真3 掛軸に使う布

今日の記事では、前回の記事で選んだ布を掛軸を作るために必要なサイズに裁断していきます。
☆布を裁断している様子は、こちらの記事もご覧ください⇒『2015年10月25日 (日) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その2.布の準備>』

では、作業に入っていきましょう。

掛軸に使う布は、ロール状に巻いた状態で保管しています。ですので、布を使う時はロール状のものから布を必要な分だけ裁断します。

写真4、写真5、写真6、写真7、写真8は、布を裁断している様子です。
写真4から写真8の要領で、掛軸に使う布(一文字に使う布、中廻に使う布、天地に使う布、風帯に使う布)を準備します。

1  ←写真4 布(金襴、一文字に使う布)を裁断しているところ

2  ←写真5 布(金襴、一文字に使う布)を裁断したところ

3  ←写真6 布(金襴、風帯に使う布)を裁断したところ

4  ←写真7 布(ドンス、中廻に使う布)を裁断しているところ

5  ←写真8 布(ナナコ、天地に使う布)を裁断しているところ

これで、掛軸に必要な布の裁断ができました。

次は、裁断して切り出した布にちょっと手を加えます。それは、布の耳と呼ばれる部分にハサミで切れ込みを入れる工程です。
☆布の耳とは布の端の部分のことです。この部分は布の厚みが厚いので、ハサミで切れ込みを入れるなどの適切な処理をしておかないと、後の工程で布にシワが発生する(「布がツレル」と言ったりします。)原因になります。

では、布の耳にはハサミで切れ込みを入れていきましょう。

まずは、布の耳に切れ込みを入れる前です(写真9)。
写真9では、布の耳が手前にきています。
ちなみに、この布はナナコです。

6  ←写真9 布の耳に切れ込みを入れる前

ここからハサミが登場して布の耳に切れ込みを入れていきます。
まずは、布の耳の角を切り落とします(写真10、写真11)。

7  ←写真10 布の耳をハサミで切り落としているところ

8  ←写真11 布の耳をハサミで切り落としたところ

次に、布の耳にハサミで切れ込みを入れていきます(写真12)。

9  ←写真12 布の耳にハサミで切れ込みを入れているところ

写真12の要領で、布の耳の端までハサミで切れ込みを入れます。
写真13は、この工程が完成したところです。

10  ←写真13 布の耳に切れ込みを入れ終わったところ

これで、一枚の布の耳を処理することができました。
残りの布もこれと同様にして、布の耳に切れ込みを入れていきます。
全ての布の耳に切れ込みを入れることができたら、布の準備は完了です。

次回の記事では、布の柄合わせの様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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