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2017年4月12日 (水)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その7.増裏の準備>

こんばんは玉木覚です

今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、肌裏を行っている様子を紹介しました。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年3月28日 (火)  表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その6.肌裏>』

:肌裏とは、掛軸を作る工程で一回目に行う裏打ちのことです。掛軸が完成するまでに、裏打ちを3回行います。一回目の裏打ちは「肌裏(はだうら)」、二回目の裏打ちは「増裏(ましうら)」、三回目の裏打ちは「総裏(そううら)」といいます。

☆増裏の準備に関することは、こちらの記事もご覧ください。⇒『2015年12月20日 (日) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その7.増裏の準備>』

今日の記事では、増裏に使う裏打ち紙の準備をしている様子を紹介します。
(増裏は、肌裏を入れた作品や布に入れる二回目の裏打ちです。)

まずは、増裏に使った紙を紹介します。
今回の増裏に使用した裏打ち紙はこちらです(写真3)。

22  ←写真3 増裏に使用した裏打ち紙

☆裏打ちに使う紙に関する記事は、こちらをご覧ください。(特に、『2012年2月13日 (月) 裏打ちの紙⑥』の記事が、増裏に使う裏打ち紙に関する記事です。)

『2012年1月24日 (火) 裏打ちの紙①』
『2012年1月28日 (土) 裏打ちの紙②』
⇒『2012年2月 1日 (水) 裏打ちの紙③』
⇒『2012年2月 4日 (土) 裏打ちの紙④』
『2012年2月 7日 (火) 裏打ちの紙⑤』
『2012年2月13日 (月) 裏打ちの紙⑥』
『2012年2月19日 (日) 裏打ちの紙⑦』

この裏打ち紙の大きさは、一枚が約60 cm×約90 cmです。この裏打ち紙を必要な大きさにカットして増裏に使います。

では、作業に入っていきましょう。

肌裏を入れたものを、仮張りから剥がします(写真4)。

1  ←写真4 竹製のヘラを使って、肌裏を入れたものを仮張りから剥がしているところ

写真5は仮張りから剥がした布を、増裏の裏打ち紙の上に乗せたところです。
これでは裏打ちを入れるものに対して裏打ち紙が大きすぎるので、裏打ち紙を必要な大きさにカットします(写真6)。

2  ←写真5 仮張りから剥がした布を、増裏の裏打ち紙の上に乗せたところ

3  ←写真6 裏打ち紙を必要な大きさにカットしているところ

これで、裏打ちを入れるものに対して、裏打ち紙の準備ができました(写真7)。

4  ←写真7 裏打ち紙の準備ができたところ

これと同じ要領で、増裏に使う裏打ち紙の準備を行います。

次は、作品の増裏に使う裏打ち紙を準備します。

まずは、肌裏を入れた作品を仮張りから剥がします(写真8)。

6  ←写真8 竹製のヘラを使って、肌裏を入れた作品を仮張りから剥がしているところ

写真9は、増裏に使う裏打ちの紙を、肌裏を入れた作品の大きさに合わせてカットしたところです。写真9の作品の下にずらして置いてある紙が、増裏に使う裏打ち紙です。

7  ←写真9 増裏に使う裏打ちの紙を、肌裏を入れた作品の大きさに合わせてカットしたところ

このようにして、掛軸に使う布に対して増裏に使う裏打ち紙を準備します。

準備ができたら、次は増裏を入れていきます。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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