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2017年4月27日 (木)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その11.付廻し、その3>

こんばんは玉木覚です

今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、中廻しを付廻す様子を紹介しました。写真3は、中廻しを付廻したところです。

19_2  ←写真3 中廻しを付廻したところ

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年4月24日 (月) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その10.付廻し、その2>』

今日の記事では、前回の記事に引き続いて付廻しの様子を紹介します。
今日の記事で、付廻しの工程は完了します。
前回の記事では、中廻しの付廻しを行ったので、今日は天地を付廻していきます。

★天地とは、中廻しの上と下に付く部材のことです。天地は上下とも呼ばれます。(図1参照)
表装 掛軸解説図1 ←図1 掛軸の模式図

☆付廻し(「切り継ぎ」)の工程に関しては、こちらの記事もご参照ください。

『2016年2月 4日 (木) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その10.付廻し②>』 

☆☆付廻し(「切り継ぎ」)の工程に関しては、こちらの記事も併せてご参照ください。
『2015年2月 4日 (水) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その10.付廻しの準備>』
『2015年2月18日 (水) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その11.付廻し、その1>』
『2015年3月 5日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その12.付廻し、その2>』
『2015年3月 8日 (日) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.) <その13.付廻し、その3>』

早速作業に入りましょう。

まずは、前回の記事で付廻しをした中廻しの不要な部分をカットします(写真4、写真5、写真6)。

1  ←写真4 中廻しの不要な部分をカットしているところ

2  ←写真5 中廻しの不要な部分をカットしているところ

3  ←写真6 中廻しの不要な部分をカットしたところ

天地の布は、一文字や中廻しを継いだ時と同じ要領で付廻していきます。
では、天地の天の布から付廻して(切り継いで)いきましょう。
写真7のように、天の布を継ぐ位置にガイドとして定規を置きます。

4  ←写真7 天の布を継ぐ位置にガイドとして定規を置いたところ

この定規に沿って、糊しろに糊をつけた天の布を置きます。そして、糊しろ部分を手でしっかりと撫でると天の布を継ぐことができました。(写真8、写真9)。
(糊しろに糊をつける様子の写真と、糊しろ部分を手で撫でる様子の写真は、割愛します。)

5  ←写真8 天の布を継いだところ

6  ←写真9 天の布を継いだところ

同様にして、地の布を付廻します(写真10、写真11、写真12)。

7_2  ←写真10 地の布を継ぐ位置にガイドとして定規を置いたところ

8_2  ←写真11 地の布を継いだところ

9_2  ←写真12 地の布を継いだところ(掛軸が大きいので、天地の布が写真に納まりきりませんでした。)

これで、天地の布を付廻す(切り継ぐ)ことができました。

今日の記事で付廻し(切り継ぎ)の工程は完了となります。
だいぶん掛軸の形に近くなってきましたね

次回の記事では、掛軸の耳を作る工程を紹介します。掛軸の耳を作る工程を、耳折りと呼びます。

どんな工程なのか、お楽しみに

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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