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2017年8月

2017年8月30日 (水)

鳴門の渦潮

こんばんはmoon2玉木覚ですhappy01

先日、徳島県に行ってきました。
徳島県と行っても淡路島を渡ってすぐなので、意外と近かったです。
さて、徳島県と言えば、おいしい海の幸、温泉、そして鳴門の渦潮です。
ということで、この日はおいしいご飯を食べて渦潮を見てきました。
渦潮は日によって見れたり見れなかったりするようですが、この日はまずまずの渦潮を見ることができました。
(食事をとった場所からは、いまいち渦潮がはっきりとわかりませんでしたsweat01橋の上からは渦潮を見ることができたのにcoldsweats02
下の写真の手前に写っている橋の柱部分の向こう側に渦潮を見ることができました。
1
ちなみに、岸から橋の柱までは数十メートルしか距離がありません。
(下の写真の左奥に橋の柱が写っています。)
潮の流れが早いため、川のように海水が流れていました。
あまりの潮の速さにびっくりしましたflair
2
一方、岸から数メートルまでは海底が見えてとてもきれいでした。
でも、水遊びをしている人はいませんでした。
(危ないから当たり前ですねsweat02
3
そして、温泉を満喫した後は、帰り道に淡路島のパーキングで小休憩。
有名なパーキングだけあって、なかなかたくさんの人で賑わっています。
4
パーキングには観覧車があって、瀬戸内海を見渡すことができそうです。
この日は八月の中旬ということで、空には夏の雲が頑張っていましたcloud
5
残り少ない夏を、たくさん楽しみたいですねsun

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月27日 (日)

第46回 表装美術展(通称:表展)

展覧会のご案内です。

『第46回 表装美術展(通称:表展)』が、下記の要領で開催されます。

詳細は下記の通りです。

みなさま、お誘い合わせの上、どうぞ足をお運びください。

*:玉木楽山堂のスタッフも出品いたします。

**:今年は、玉木覚が2016年に神戸市から技能奨励賞を受賞した際に研究課題として発表したちょっと変わった面白い掛軸を特別出品いたします。ご高覧の上、ご高評賜れば幸いです。
玉木覚は会期中の二日間、開場から閉場まで会場に居りますのでよろしければお声かけくださいませ。

『第46回 表装美術展』

会期:9月16日(土)、17日(日)(10:00~17:00)

会場:兵庫県民会館 県民アートギャラリー2F

部門:襖、屏風、衝立、掛軸、額装、内装

入場無料

◆会期中は技能士による相談コーナーもあります。

Img

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月24日 (木)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その22.風帯の取り付け>

こんばんはmoon3玉木覚ですhappy01

今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、掛軸に八双を取り付ける様子を紹介しました(写真3)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年8月12日 (土) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その21.八双の取り付け>』

77  ←写真3 掛軸に八双を取り付けているところ

今日の記事では、掛軸の上端に風帯を取り付ける様子を紹介します。

☆風帯の取り付けに関しては、こちらの記事もご覧ください。⇒『2016年7月21日 (木) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その23.風帯の取り付け>』

☆風帯とは、掛軸の上端から下がっている二つの布です。(写真4)
:風帯にはいくつかのタイプがあるのですが、掛軸の上端から二つの布が下がっているタイプ(写真4)を見かけることが多いと思います。

☆風帯については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年6月16日 (木) 風帯(ふうたい)』

1  ←写真4 風帯

では、今日の本題に入ります。

まずは、掛軸に風帯を取り付ける位置を決めて、その位置に風帯を置いてみましょう(写真5)。

1  ←写真5 掛軸に風帯を置いたところ

この位置に風帯を取り付けます。
風帯は、針と糸を使って掛軸の八双部分に結いつけます。
写真6は、風帯を掛軸に結いつける作業に使った針と糸です。
この針と糸は、一般的なお裁縫に使われるものです。

2  ←写真6 風帯を掛軸に結いつける作業に使った針と糸(一般的なお裁縫に使われるものです。)

では、実際に縫っていきましょう。
写真7は、縫う前の状態です。

3  ←写真7 縫う前の状態

ここから針と糸を使って縫っていきます(写真8)。
掛軸から風帯が取れることのないように、しっかりと縫い付けます。

4  ←写真8 針と糸を使って縫っているところ

写真9、写真10は、縫う作業が終わったところです。

5  ←写真9 縫う作業が終わったところ

6  ←写真10 縫う作業が終わったところ

写真11は、一本の風帯を掛軸に結いつけたところを表から見た様子です。

風帯は掛軸に二本ありますので、同じようにして二本目の風帯を掛軸に結い付けます。

7  ←写真11 一本の風帯を掛軸に結いつけたところを表から見た様子

写真12、写真13は、二本目の風帯を掛軸に結いつけたところです。

8  ←写真12 二本目の風帯を掛軸に結いつけたところ

9  ←写真13 二本目の風帯を掛軸に結いつけたところ

これで、掛軸に風帯を取り付けることができました。

最後に、風帯を金鎚で軽く叩いて、風帯に折れ癖を付けます(写真14、写真15)。
(この折れ癖を付けないと、掛軸を巻き仕舞う時に風帯を綺麗に折りたたんで仕舞うことができないです。)

10  ←写真14 風帯に折れ癖を付けているところ

11  ←写真15 風帯に折れ癖を付けているところ

これで完成です(写真16)。

12  ←写真16 風帯の取り付けが完成したところ(折れ癖を付けたあと)

次回は、八双部分に座金と鐶(かん)と呼ばれる金具を取り付けます。
鐶(かん)は、軸紐を取り付けるための重要な部材です。

お楽しみに~up

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月21日 (月)

網干の海辺から

こんばんはnewmoon玉木覚ですhappy01

先日、網干の海辺を散歩してきました。
とはいっても、この日は大変天気が良く日中は日差しが強かったので、短時間の散歩です。
兵庫県姫路市網干区の海辺です。
海辺へは車で向かいました。幹線道路から分かれる道を進むこと、約10分で海辺へ着きました。海辺へ着くまでの間に、ダイセル、西芝電機、日本触媒など有名な会社の工場や倉庫が広大な土地に建っていました。よくよく考えたら、網干は工業地としても有名ですもんね。(ちなみに、イカナゴ漁などの沿岸漁業も行われるようです。)
海辺は船着き場のような岸壁を想像していたのですが、見渡す限りとても背の高い防波堤が建てられていました。
今回は、その堤防に登って海を撮影しました。
1  ←堤防の上から海を望む
2  ←堤防の上から海を望む
3  ←堤防の上から海を望む
堤防の上からの見晴らしはとてもよかったです。
遮るものが何もないので、沖の方まで見渡すことができます。
そして、見上げるととても広い空が広がっていました。とても開放的な雰囲気ですnotes
見晴らしはとてもいいのですが、堤防の上にいると堤防の上にいない時よりも風が結構強かったです。そして、何よりも日差しが強かったので、景色を数分間楽しんでから退散しました。
神戸では見ることのできない景色だったので、また来てみたいと思いました。
(須磨にはも似たような雰囲気の場所がありますが、網干には須磨とは違った趣があります。)
でも、次回来るときは涼しくなったころがいいなぁ。

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月18日 (金)

関西学院大学文化総部書道部 学外展

展覧会のご案内です。

『関西学院大学文化総部書道部 学外展』が8月22日(火)~8月27日(日)の期間、西宮市立北口ギャラリー アクタ西宮東館6階で開催されます。

アクタ西宮は阪急電車の西宮北口駅から徒歩5分です。

みなさまお誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。

『関西学院大学文化総部書道部 学外展』

会期:8月22日(火)~8月27日(日)(10時~18時、最終日は16時まで)

会場:西宮市立北口ギャラリー アクタ西宮東館6階 第1展示室

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<お問い合わせ>
西宮市立北口ギャラリー
TEL:(0798)69-3160

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月15日 (火)

書写山へ

こんばんはmoon2玉木覚ですhappy01

先日、姫路の書写山に散歩に行ってきましたnote
自然がたくさんあって、リフレッシュできましたshine
この日の天候は、晴れsun
最近は非常に暑い日が続いていますのでこの日もかなり暑くなることを覚悟して出かけましたが、書写山に登ってみると暑いながらも思いのほか過ごしやすい気温でした。
あまり暑くなかったのが嬉しかったです。
書写山に登るためには、徒歩とロープウェイの二つの方法があるのですが、この日はロープウェイに乗って登りました。
1  ←ロープウェイ乗り場の案内板
2  ←書写山 圓教寺の案内板
麓からロープウェイに揺られること約4分で山上駅に着きました。
駅からの見晴らしがとてもきれいでした。姫路市を一望できる感じでしょうか。
3  ←駅からの見晴らし
ここからは徒歩で山道を歩いていきます。
歩いてすぐのところに、大きな釣鐘がありました。
無事と平和を祈願して鐘を撞き、先へと歩を進めました。
4  ←見にくいですが、立札の奥に大きな釣鐘があります。
5  ←釣鐘です。
道は木々に囲まれており、緑がとても気持ち良いです。
6  ←緑がとても気持ち良いです。
しばらく歩くと門がありました。
この門を通って、さらに歩いていきます。
8  ←門
門を通ってしばらく歩くと、摩尼殿に到着しました。
摩尼殿は緑に囲まれており、とても趣のある建物でした。
この日は観光客がそれほど多くなく、ゆっくりと見て回ることができました。
10  ←圓教寺の案内
9  ←摩尼殿
摩尼殿の軒の裏側を見てみると、太い木が何本も組み合わされていました。
昔の人は機械を使わずに木を加工して、加工した木を重機を使わずに組み合わせていって建物を作ったのでしょうけれど、そこにはどれだけの時間と労力が注ぎ込まれているのでしょうか。
11  ←軒の裏側
12  ←摩尼殿からの風景
摩尼殿を後にして、さらに奥へと進んでいきます。
道中の木々と陽の光のコラボレーションが、とてもきれいでしたnotes
13  ←道中の様子
14  ←道中の様子
そして、食堂に到着しました。
ここは、有名な映画が撮影された場所らしいですね。
荘厳な雰囲気が漂っていました。
食堂の中には圓教寺にゆかりの史料が展示されており、勉強になりました。
15  ←中央が食堂
食堂からもう少し歩くと、奥の院に到着しました。
こちらも建物の中を見学しましたが、摩尼殿など他の建物と同様に彫り物が美しかったです。
16 ←奥の院
奥の院を見学した後は、圓教寺会館で昼食を頂いて下山しました。
帰りは登ってきた道とは違う道を歩いたのですが、この道も緑がとてもきれいでした。
17 ←帰りの道中
美しい風景とゆっくりとした雰囲気に癒されました。
次回は秋の紅葉の頃に訪れてみたいです。

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月12日 (土)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その21.八双の取り付け>

こんばんはmoon1玉木覚ですhappy01

今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、掛軸に軸木を取り付ける様子を紹介しました(写真3)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年8月 6日 (日) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その20.軸木の取り付け>』

88  ←写真3 掛軸に軸木を取り付けているところ

今日の記事では、掛軸の上端に八双を取り付ける様子を紹介します。
☆八双の取り付けに関しては、こちらの記事もご覧ください。⇒『2016年7月12日 (火) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その22.八双の取り付け>』

☆八双は掛軸の上端に付いている木の棒です(図1)。八双は、掛軸の上部を支える役割を担っています。

10_2 ←図1 掛軸(裏面)の模式図

では、作業に入りましょう。

まずは、八双を取り付けるための袋を開きます(写真4)。

1  ←写真4 八双を取り付けるための袋を竹製のヘラで開いているところ

写真5は、袋を開いて余分な部分をカットしたところです。

2  ←写真5 袋を開いて余分な部分をカットしたところ

ここまでできたら、袋に八双をセットします(写真6)。

3  ←写真6 袋に八双をセットしたところ

袋に八双をセットするときは、掛軸の右端と左端から八双の先端が同じ長さだけ出るようにします(写真6、写真7)。
☆写真7と写真8では、掛軸の端から八双の先端がそれぞれ同寸(1mm弱)出ています。

4  ←写真7 八双の右側の出方

5  ←写真8 八双の左側の出方

ここまで準備ができたら、袋に八双を包んでいきます(写真9、写真10)。

:細かい話ですが、袋は掛軸の表具布および掛軸の裏地と一体化しています。ですので、八双を袋で包むということは、八双を掛軸の表具布および掛軸の裏地で包むということになります。

6  ←写真9 袋に八双を包んでいるところ(袋に糊をつけているところ)

7  ←写真10 袋に八双を包んでいるところ

袋に八双を包むと、写真11のようになります。
これで、掛軸に八双を取り付けることができました。

8  ←写真11 袋に八双を包んだところ(八双の取り付けが完了です。)

写真12は、八双を取り付けた掛軸を表から見たところです。

ここまで来たら、だいぶん完成形の掛軸に近づいてきましたねflair

9  ←写真12 八双を取り付けた掛軸を表から見たところ

次回は、掛軸に風帯を取り付ける様子を紹介します。

掛軸に風帯を取り付けたら、見た目は完成形の掛軸と同じです。

次回もお楽しみに~up

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月 9日 (水)

神戸の花火

こんばんはfullmoon玉木覚ですhappy01

先日、みなとこうべ海上花火大会を観に行ってきました。
どこから観覧しようかと色々迷ったのですが、最終的には神戸空港の展望台から見ることにしました。
神戸空港へは、JRとポートライナーを乗り継いで行きました。
JR三ノ宮駅は花火を見に行くたくさんの人たちで賑わっていましたが、ポートライナーの中公園駅あたりまで混雑していたことには驚きました。
ちょっと花火が小さく見えてもあまり混雑せずにゆっくり観覧できる場所、ということで神戸空港を選んだのですが、ちょっと考えが甘かったかも。神戸空港はもしや人気のスポットでたくさんの人たちでごった返しているのかなど、いろいろ考えてヒヤヒヤしていましたが、神戸空港駅に着くころにはポートライナーには数人しか乗っていませんでした。よかったよかったflair
神戸空港の展望台に到着すると、すでにまあまあたくさんの人が来ているではありませんか。でも、ごった返すことなくゆっくりと立ち見できていい感じです。
肝心の花火の見え方ですが、神戸空港は打ち上げ会場から遠い場所にあるので花火は大きくは見えませんが、低い位置の花火と高い位置の花火を全体的に見渡すことができました。
ということで、神戸空港の展望台は花火の迫力には欠けますが、ゆっくりと楽しみたい方には良い場所ではないでしょうか。
来年も神戸空港で花火を観ようかなnote
1  ←神戸空港の展望台から見る花火
2  ←神戸空港の展望台から見る花火
3  ←神戸空港の展望台から見る花火
4  ←神戸空港の展望台から見る花火
5  ←神戸空港の展望台から見る花火

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月 6日 (日)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その20.軸木の取り付け>

こんばんはfullmoon玉木覚ですhappy01

今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、耳すきの様子を紹介しました(写真3)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年8月 3日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その19.耳すき>』

77  ←写真3 耳すきの様子

今日の記事では、掛軸に軸木を取り付ける様子を紹介します。
☆軸木の取り付けに関しては、こちらの記事もご覧ください。⇒『2016年7月 4日 (月) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その21.軸木の取り付け>』

<補足>
軸木とは、掛軸の一番下についている木製の棒のことです。
軸木の両端には、軸先が付いています。
軸木は、掛軸を巻き仕舞う時に芯の役割を担います。

10_2 ←図1 掛軸(裏面)の模式図

では、作業に入りましょう。

まずは、軸木を取り付けるための袋を開きます。
写真4は、竹製のヘラで軸木を取り付けるための袋を開いているところです。

1_2  ←写真4 竹製のヘラで袋を開いているところ

軸木を取り付けるための袋を開くと、写真5のようになります。

2_2  ←写真5 軸木を取り付けるための袋を開いたところ

軸木を取り付けるための袋を開いたら、余分な部分をカットします(写真6)。

3_2  ←写真6 余分な部分をカットしたところ

余分な部分をカットしたら、袋に軸木をセットします(写真7、写真8)。

4_2  ←写真7 袋を開いたところ

5_2  ←写真8 袋に軸木をセットしたところ

袋に軸木をセットするときは、掛軸の端から左右の軸先が同じ長さだけ出るように注意します(写真9、写真10)。
(掛軸が出来上がった時に、右の軸先と左の軸先の出方が違っていたら変ですよね。)

6_2  ←写真9 右側の軸先の出方

7_2  ←写真10 左側の軸先の出方

左右の軸先が同じ長さだけ掛軸から出るように軸先の出方を確認したら、袋に軸木を取り付けていきます。

軸木は、袋で包むようにして取り付けます(写真11)。

8_2  ←写真11 袋に軸木を取り付けているところ

写真12は、袋に軸木を取り付けたところです。

9  ←写真12 袋に軸木を取り付けたところ

写真13は右側の軸先の出方、写真14は左側の軸先の出方です。

10  ←写真13 右側の軸先の出方

11  ←写真14 左側の軸先の出方

これで、掛軸に軸先を取り付けることができました。

次回は、掛軸の上端に八双を取り付ける様子を紹介します。

お楽しみに~note

表具師 玉木楽山堂

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2017年8月 3日 (木)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その19.耳すき>

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今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、裏擦りを行っている様子を紹介しました(写真3)。

88  ←写真3 裏擦りを行っている様子

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年7月13日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その18.裏擦り>』

今日の記事では、耳すきという工程を紹介します。

耳すきの工程では、総裏の裏打ち紙である宇陀紙を耳が約2厘見えるように手でめくり上げます。そして、めくり上げた宇陀紙を刃物を使ってそぎ落とします。
*:宇陀紙をめくり上げる部分は、掛軸の長手の辺(作品に向かって左右の辺)です。

☆耳すきの工程は、こちらの記事もご覧ください。⇒『2016年7月 1日 (金) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その20.耳すき>』

では、作業に入りましょう。

まずは、宇陀紙を手でめくり上げていきます(写真4、写真5)。
この時に宇陀紙をめくり上げる幅が約2厘です。
写真4と写真5で、掛軸の布(耳)がわずかに見えていることが確認できるでしょうか。このわずかに見えている部分の幅が、2厘程度です。

1  ←写真4 宇陀紙を手でめくり上げているところ

2  ←写真5 宇陀紙を手でめくり上げているところ

宇陀紙をめくり上げたら、その宇陀紙をそぎ落とします(写真6)。
宇陀紙をそぎ落とすためには、良く切れる刃物を使います。

3  ←写真6 めくり上げた宇陀紙を刃物でそぎ落としているところ

宇陀紙をそぎ落としたら、反対側の宇陀紙を同じようにして手でめくり上げます(写真7、写真8)。

4  ←写真7 宇陀紙を手でめくり上げているところ

5  ←写真8 宇陀紙を手でめくり上げているところ

写真9は、宇陀紙をめくり上げたところです。

6  ←写真9 宇陀紙をめくり上げたところ

宇陀紙をめくり上げたら、先ほどと同じように刃物でそぎ落とします(写真10)。

7  ←写真10 めくり上げた宇陀紙を刃物でそぎ落としているところ

写真11は、両辺の宇陀紙をそぎ落としてから、四隅の不要な部分をカットしたところです。
*詳細は、こちらの記事をご覧ください。⇒『2016年7月 1日 (金) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その20.耳すき>』

8  ←写真11 両辺の宇陀紙をそぎ落としてから、四隅の不要な部分をカットしたところ

これで、耳すきの工程が完了しました。

次回の記事では、掛軸に軸木を取り付ける様子を紹介します。

お楽しみに~note

表具師 玉木楽山堂

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