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2017年8月 3日 (木)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その19.耳すき>

こんばんは玉木覚です

今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、裏擦りを行っている様子を紹介しました(写真3)。

88  ←写真3 裏擦りを行っている様子

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年7月13日 (木) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その18.裏擦り>』

今日の記事では、耳すきという工程を紹介します。

耳すきの工程では、総裏の裏打ち紙である宇陀紙を耳が約2厘見えるように手でめくり上げます。そして、めくり上げた宇陀紙を刃物を使ってそぎ落とします。
*:宇陀紙をめくり上げる部分は、掛軸の長手の辺(作品に向かって左右の辺)です。

☆耳すきの工程は、こちらの記事もご覧ください。⇒『2016年7月 1日 (金) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その20.耳すき>』

では、作業に入りましょう。

まずは、宇陀紙を手でめくり上げていきます(写真4、写真5)。
この時に宇陀紙をめくり上げる幅が約2厘です。
写真4と写真5で、掛軸の布(耳)がわずかに見えていることが確認できるでしょうか。このわずかに見えている部分の幅が、2厘程度です。

1  ←写真4 宇陀紙を手でめくり上げているところ

2  ←写真5 宇陀紙を手でめくり上げているところ

宇陀紙をめくり上げたら、その宇陀紙をそぎ落とします(写真6)。
宇陀紙をそぎ落とすためには、良く切れる刃物を使います。

3  ←写真6 めくり上げた宇陀紙を刃物でそぎ落としているところ

宇陀紙をそぎ落としたら、反対側の宇陀紙を同じようにして手でめくり上げます(写真7、写真8)。

4  ←写真7 宇陀紙を手でめくり上げているところ

5  ←写真8 宇陀紙を手でめくり上げているところ

写真9は、宇陀紙をめくり上げたところです。

6  ←写真9 宇陀紙をめくり上げたところ

宇陀紙をめくり上げたら、先ほどと同じように刃物でそぎ落とします(写真10)。

7  ←写真10 めくり上げた宇陀紙を刃物でそぎ落としているところ

写真11は、両辺の宇陀紙をそぎ落としてから、四隅の不要な部分をカットしたところです。
*詳細は、こちらの記事をご覧ください。⇒『2016年7月 1日 (金) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その20.耳すき>』

8  ←写真11 両辺の宇陀紙をそぎ落としてから、四隅の不要な部分をカットしたところ

これで、耳すきの工程が完了しました。

次回の記事では、掛軸に軸木を取り付ける様子を紹介します。

お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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