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2017年8月12日 (土)

表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その21.八双の取り付け>

こんばんは玉木覚です

今日は、掛軸のメイキング記事をお送りします。

今回のメイキング記事では、古い掛軸の作品を使って、新しい掛軸に仕立て直しします。

出来上がった掛軸(仕立て直しをした後)は写真1、古い掛軸(仕立て直しをする前)は写真2です。

ちなみに、今回作った掛軸(写真1)は、行の行という形式の掛軸です。
☆行の形式については、こちらの記事をご参照ください。⇒『2011年7月 7日 (木) 『行』の仕立(掛軸)』

16  ←写真1 2016年表展の一般の部に出品した掛軸(仕立て直しをした後)

33  ←写真2 古い掛軸(仕立て直しをする前)

前回の記事では、掛軸に軸木を取り付ける様子を紹介しました(写真3)。
☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年8月 6日 (日) 表展作品のメイキング記事(一般の部 ver.)<その20.軸木の取り付け>』

88  ←写真3 掛軸に軸木を取り付けているところ

今日の記事では、掛軸の上端に八双を取り付ける様子を紹介します。
☆八双の取り付けに関しては、こちらの記事もご覧ください。⇒『2016年7月12日 (火) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その22.八双の取り付け>』

☆八双は掛軸の上端に付いている木の棒です(図1)。八双は、掛軸の上部を支える役割を担っています。

10_2 ←図1 掛軸(裏面)の模式図

では、作業に入りましょう。

まずは、八双を取り付けるための袋を開きます(写真4)。

1  ←写真4 八双を取り付けるための袋を竹製のヘラで開いているところ

写真5は、袋を開いて余分な部分をカットしたところです。

2  ←写真5 袋を開いて余分な部分をカットしたところ

ここまでできたら、袋に八双をセットします(写真6)。

3  ←写真6 袋に八双をセットしたところ

袋に八双をセットするときは、掛軸の右端と左端から八双の先端が同じ長さだけ出るようにします(写真6、写真7)。
☆写真7と写真8では、掛軸の端から八双の先端がそれぞれ同寸(1mm弱)出ています。

4  ←写真7 八双の右側の出方

5  ←写真8 八双の左側の出方

ここまで準備ができたら、袋に八双を包んでいきます(写真9、写真10)。

:細かい話ですが、袋は掛軸の表具布および掛軸の裏地と一体化しています。ですので、八双を袋で包むということは、八双を掛軸の表具布および掛軸の裏地で包むということになります。

6  ←写真9 袋に八双を包んでいるところ(袋に糊をつけているところ)

7  ←写真10 袋に八双を包んでいるところ

袋に八双を包むと、写真11のようになります。
これで、掛軸に八双を取り付けることができました。

8  ←写真11 袋に八双を包んだところ(八双の取り付けが完了です。)

写真12は、八双を取り付けた掛軸を表から見たところです。

ここまで来たら、だいぶん完成形の掛軸に近づいてきましたね

9  ←写真12 八双を取り付けた掛軸を表から見たところ

次回は、掛軸に風帯を取り付ける様子を紹介します。

掛軸に風帯を取り付けたら、見た目は完成形の掛軸と同じです。

次回もお楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

http://www.tamakirakuzando.com/

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