« 豊岡の紅葉 パート2 | トップページ | 神戸三滴書作展 »

2017年11月19日 (日)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.)<その4.付廻し(裏切り継ぎ)の続き、その2>

こんばんは玉木覚です

今日は、メイキング記事の続きです。

このメイキング記事では、2015年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子を紹介します。
いつものメイキング記事ですと、掛軸ができるまでの工程を一つ一つ紹介していますが、今回は二つから三つの工程を一つの記事にまとめて紹介していきます。

1_3  ←写真1 2015年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、付廻し(切り継ぎ)の途中までの工程を紹介しました(写真2)。

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年11月10日 (金) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.)<その3.付廻し(裏切り継ぎ)の続き、その1>』

55  ←写真2 作品を台紙(黄色の円形の紙)に貼ったところ(*ただし、作品を台紙に貼るとはいっても、作品を文字通りに台紙にベタリと貼るわけではありません。詳細は前回の記事をご覧ください。)

今日の記事では、前回の記事に引き続いて、付廻し(切り継ぎ)の工程の続きを見ていきましょう。

前回の記事では、作品を台紙に貼ってから、それを円形にくり抜いた布に貼ったところ(写真3)までいきました。

88_2  ←写真3 作品を台紙に貼ってから、それを円形にくり抜いた布に貼ったところ(*ただし、ここでの貼るという工程は、作品や台紙を文字通りにベタリと貼るわけではありません。詳細は前回の記事をご覧ください。)

今日は、作品が付いている布(写真3)の上辺と下辺に筋を付けて、その外側に布を付けます。
文章ではわかりにくいので、写真を交えながら見ていきましょう。

まずは、筋に使う布を見ておきましょう。
今回の筋に使った布は、浅葱色のナナコです(写真4)。

1_4  ←写真4 筋に使用した浅葱色のナナコ(写真では光の具合で灰色っぽく写っていますが、実物は浅葱色です。)

写真5は、掛軸に使う布と筋に使う布を並べたところです(上が筋に使う布、下が掛軸に使う布)。

2_3  ←写真5 掛軸に使う布と筋に使う布を並べたところ(上が筋に使う布、下が掛軸に使う布)

この浅葱色のナナコを細く切ったものを、筋として使います。
細く切った筋を実際に切り継ぐように置くと、写真6のようになります。
写真6の中で、白い布の継ぎ目に置いてある細い布が筋です。

3_3  ←写真6 細く切った筋を実際に切り継ぐように置いたところ

では、筋を付けていきましょう。
写真7は、作品が付いている布(写真3)の下辺に筋を付けたところです。

5_3  ←写真7 作品が付いている布(写真3)の下辺に筋を付けたところ

写真8は、作品が付いている布(写真3)の上辺に筋を付けたところです。

6_2  ←写真8 作品が付いている布(写真3)の上辺に筋を付けたところ

筋を付けることができたら、次は筋が1 mm見えるようにして布を継ぎます。

写真9は、筋が1 mm見えるようにして掛軸の下側の布を継いだところです。

7  ←写真9 筋が1 mm見えるようにして掛軸の下側の布を継いだところ

写真10は、筋が1 mm見えるようにして掛軸の上側の布を継いだところです。

8  ←写真10 筋が1 mm見えるようにして掛軸の上側の布を継いだところ

これで、掛軸の上側と下側の布を継ぐことができました。
写真11は、掛軸の上側と下側の布を継いだところです。

9  ←写真11 掛軸の上側と下側の布を継いだところ

ちなみに、掛軸の出来上がりのイメージは、写真12のように物差しで囲んだようになります。

4_3  ←写真12 掛軸の出来上がりのイメージ

次回の記事では、掛軸の幅を決めるところから見ていきましょう。

お楽しみに

表具師 玉木楽山堂

https://www.tamakirakuzando.com/

« 豊岡の紅葉 パート2 | トップページ | 神戸三滴書作展 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 豊岡の紅葉 パート2 | トップページ | 神戸三滴書作展 »