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2018年1月25日 (木)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.)<その7.八双と軸木の作製>

こんばんは玉木覚です

今日は、メイキング記事の続きです。

このメイキング記事では、2015年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子を紹介します。
いつものメイキング記事ですと、掛軸ができるまでの工程を一つ一つ紹介していますが、今回のメイキング記事では、二つから三つの工程を一つの記事にまとめて紹介していきます。

1_3  ←写真1 2015年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、総裏の工程を紹介しました(写真3)。

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2018年1月13日 (土) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.)<その6.総裏の準備と総裏>』

12  ←写真3 総裏を入れているところ

今日の記事では、八双と軸木の準備をしているところを紹介します。
八双とは掛軸の上端に存在する木の棒、軸木とは掛軸の下端に存在する木の棒です(図1)。

☆八双と軸木の準備に関しては、これらの記事もご参考にしてください。

『2016年4月 7日 (木) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会の部 ver.) <その14.軸木と八双の準備>』

10_2 ←図1 掛軸(裏面)の模式図

では、八双の準備をしていきましょう。

まずは、八双を取り付ける部分の掛軸の幅を測定します(写真4)。

1  ←写真4 八双を取り付ける部分の掛軸の幅を測定しているところ

次に、八双に使う木の棒を用意します。
八双に使う木の棒は、長さが約180 cmで、木の断面は半月の形をしています(写真5)。
写真5の木の棒を、先ほど測定した掛軸の幅に合わせて必要な長さだけカットして使います(写真6)。

2 ←写真5 八双に使う木の棒

3  ←写真6 八双に使う木の棒を必要な長さにカットしたところ(出刃包丁で切り口をきれいに掃除しているところです。)

八双に使う木の棒を準備できたら、八双の木の切り口に貼るための和紙と絹を準備します(写真7)。
ちなみに、この絹は上巻きに使っている絹と同じものです。

8 ←写真7 左は絹、右は和紙

写真8は、八双の木の切り口に和紙と絹を貼ったところです。
ちなみに、八双の木の切り口には、和紙を貼ってから絹を貼ります。

4  ←写真8 八双の木の切り口に和紙と絹を貼ったところ

写真8は片方の切り口に和紙と絹を貼ったところですが、これと同様にしてもう片方の切り口にも和紙と絹を貼ります。

これで、八双の準備ができました。

次は、軸木の準備をしましょう。

まずは、軸木を取り付ける部分の掛軸の幅を測定します(写真9)。

5  ←写真9 軸木を取り付ける部分の掛軸の幅を測定しているところ

次に、軸木に使う木の棒を準備します。

軸木に使う木の棒は、長さが約180 cmで、断面が円形をした木の棒です(写真10)。

6  ←写真10 軸木に使う木の棒

写真10の木の棒を、写真9で測定した掛軸の幅に合わせて必要な長さにカットして使います。

写真11は、今回の掛軸に使った軸先です。
軸先は、軸木の両端に取り付ける部材です。

7  ←写真11 軸先

写真12は、軸木の端に軸先を取り付けたところです。

8  ←写真12 軸木の端に軸先を取り付けたところ

そして、写真13は軸木の両端に軸先を取り付けたところです。

9  ←写真13 軸木の両端に軸先を取り付けたところ

これで、軸木の準備ができました。

次回の記事では、総裏を入れ終わって仮張りでしっかりと乾燥させた掛軸を、仮張りから剥がすところから見ていきましょう。

お楽しみに

表具師 玉木楽山堂

https://www.tamakirakuzando.com/

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