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2018年1月 4日 (木)

表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.)<その5.耳折り>

こんばんは玉木覚です

今年も玉木楽山堂のブログをよろしくお願いいたします。

今日は、メイキング記事の続きです。

このメイキング記事では、2015年の表展の青年競技大会に出品した掛軸(写真1)を作っている様子を紹介します。
いつものメイキング記事ですと、掛軸ができるまでの工程を一つ一つ紹介していますが、今回のメイキング記事では、二つから三つの工程を一つの記事にまとめて紹介していきます。
(☆今日のメイキング記事は、紙面の都合で耳折りのみの一つの工程とさせていただきます。)

1_3  ←写真1 2015年の表展の青年競技大会に出品した掛軸

前回の記事では、付廻し(切り継ぎ)の工程を紹介しました(写真2)。

☆前回の記事は、こちらです。⇒『2017年11月19日 (日) 表展作品のメイキング記事(青年競技大会 ver.)<その4.付廻し(裏切り継ぎ)の続き、その2>』

99  ←写真2 付廻し(切り継ぎ)の工程ができたところ
今日の記事では、耳折りの工程を紹介します。
耳折りの工程では、掛軸の左端と右端の不要な部分を切り落としたのちに、掛軸の左端と右端の布を折り返して、耳と呼ばれる部分を作ります。
では、今日の作業に入りましょう。
はじめに、掛軸の左右の不要な部分を切り落とします。
まずは、掛軸を正面から見た時の右側からカットしましょう(写真3、写真4)。
1_3  ←写真3 不要な部分を切り落とすために、定規をセットしたところ
2  ←写真4 不要な部分を切り落としたところ
次に、不要な部分を切り落としたところから内側に約3 mmのところにホシツキ(千枚通し)を使ってカタを付けます(写真5)。
このカタを折れ目にして布を折ります。

:表具布には二枚の裏打ち(肌裏と増裏)が入っていますので、結構硬くなっています。そこで、ホシツキを使って折れ目を付けることで、布を折り返しやすくします。

3  ←写真5 ホシツキ(千枚通し)を使ってカタを付けているところ
カタを付けた状態を表から見ると、写真6のようになります。
(カタは表からはわかりませんね
4  ←写真6 写真5の掛軸を表から見たところ
これで、掛軸を表から見て右側にホシツキでカタを付けるところまでできました。
掛軸を表から見て左側も、写真3、写真4、写真5と同じ要領で、作業を行います。
写真7は、掛軸の左側と右側の両方ともホシツキでカタを付けたところを表から見た様子です。
5  ←写真7 掛軸の左側と右側の両方ともホシツキでカタを付けたところを表から見た様子
ここまでできたら、次はホシツキで付けたカタで布を折り返していきましょう(写真8、写真9、写真10)。
6  ←写真8 ホシツキで付けたカタ
7  ←写真9 ホシツキで付けたカタで布を折り返しているところ
8  ←写真10 布を折り返したところ
布を折り返したら、折り返した部分に糊をつけて折り返した布を接着していきます(写真11、写真12、写真13)。
写真12の折り返した布を接着した部分を耳と呼びます。
9  ←写真11 折り返した部分に糊をつけているところ
10  ←写真12 折り返した布を接着しているところ
11  ←写真13 折り返した布を接着したところ(折り返した布を接着した部分が耳です。)
これで、片側の耳折りができました。
これと同じ要領で、もう片方の耳折りも行います。
写真14は、両方の耳折りができたところを表からみた様子です。
12  ←写真14 両方の耳折りができたところを表からみた様子
これで、耳折りの工程が完了しました。
次回の記事では、三回目の裏打ちである総裏を行っている様子を紹介します。
お楽しみに~

表具師 玉木楽山堂

https://www.tamakirakuzando.com/

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